パピヨンと暮らす

パピヨン歴27年が教える最適なしつけの順番と重要なしつけ方法!

パピヨンのしつけが初めての方
「パピヨンはどんな順番でしつけをすればいいの?」「初心者に最適な順番ってあるのかな?」

こういった疑問にお答えします。

【目次】
✔本記事の内容

・1.パピヨンのしつけで最適な順番

・2.パピヨンに必要で重要なしつけ方法(トイレ・アイコンタクト・来い・ハウス)

・3.ルールは初めに決める

本記事では「パピヨンのしつけが初めて」「最適なしつけの順番があれば知りたい」「しつけは何から始めればいいか知りたい」という方向けに書いています。

この記事を読むと、パピヨンのしつけを迷うことなく始められ、実際にうまくしつけられた順番でしつけが行えます。また、パピヨンにとって必要で重要なしつけについて理解することができます。

記事を書いている僕は、犬を飼い始めて27年ほど。
これまでに3匹の愛犬と楽しく、ストレスなく過ごしてきました。
そんな僕がパピヨンのしつけ初心者さんへ向けた、最適なしつけの順番や重要なしつけについて紹介します。

というわけで早速見ていきましょう。

パピヨンのしつけで初心者に最適な順番

パピヨンはとても頭が良くて動きも活発で人懐っこい性格をしていますので、しつけをすれば初心者の方でも飼いやすい犬です。
しかし、初心者であれば何からしつけをしていけばいいのかわからないことばかりです。

しつけにも初めに教えた方が良いしつけと後からでも良いしつけがあるので確認していきましょう。

私の経験から最低限教えないといけないしつけがあるので、そのしつけの最適な順番を教えていきたいと思います。
(ここでは子犬のパピヨンを家庭に迎え入れた場合についてお話をしていきますが成犬でも参考になります。)

初めに教えないといけない重要なしつけの最適な順番
トイレ → アイコンタクト → ハウス → おいで

常に意識して毎日でも行って欲しいしつけ
体を触る
色んな環境を経験させる:(社会化)
(見せる、聞かせる、触れさせる)

後からでも良いしつけ
・まて
・おすわり
・ふせ
・おて、おかわり
・よし

なぜこのしつけが重要なのか、このしつけができないとどうなるのかなどについても解説しています。具体的なしつけ方法はその後に解説していますので、参考にしてください。

重要なしつけ4つの紹介と数か月後にパピヨンと楽しく過ごすためのしつけを紹介します。

トイレトレーニング

おしっこやうんちを決まった場所で行えるというのは絶対に必要なしつけです。
人と暮らす中でどこにでも排泄する犬が人に愛されるということはありません。

人が座る場所や寝る場所におしっこやうんちがあると怒りを覚えると思います。
それが繰り返されると人は憎しみに変わっていくので、しつけも諦めてしまって毎日が苦痛の日々となってしまいます。

なので、トイレのしつけはまず第一に行うべきしつけになります。

アイコンタクト

しつけを行う上で多くの飼い主が行わないのがこのアイコンタクトのしつけです。
しつけを行うために最重要と位置づけてもよいほどのしつけなのですが、多くの方が行わないのが実情で、アイコンタクトができないためにしつけに苦労されてます。

アイコンタクトは、パピヨンの意識を飼い主に向ける、集中させるために絶対必要なもので、アイコンタクトができない犬は飼い主の言葉を無視したり、散歩で飼い主を気にせずグイグイ前に進んだり、”待て”と言われても目をそらして待てなかったりしてしまいます。

アイコンタクトは愛犬・パピヨンと飼い主さんとの信頼関係を築く第一歩なので、できるまでしっかりとしつけをして、後々のしつけが楽にできるようになりましょう。

ハウス(クレート)

ハウスはパピヨンが一人でおとなしく過ごす場所を教えるしつけです。
パピヨンが安心して眠れる、休める場所を教えていきます。
犬にとって安心できる場所はとても大事です。
ハウスにする場所は、サークルと言われる柵の中であったり、屋根や扉が付いたクレートと呼ばれるものを用意します。

もし人が来て吠えるとか、何かに興奮して走り回ったりなど抑えられない状況などでハウスを覚えさせていることで、ハウスに入って落ち着かせることができるようになります。
また、一人でお留守番ができるようになるためにもハウスのしつけは重要です。

ハウスで一人で過ごせないと、お留守番をさせた時に家の中のものを寂しさでメチャメチャにしたり、トイレの失敗や吠え続けるなど問題行動をするようになるので、その防止のためにも必ず覚えさせましょう。

おいで

”おいで”も重要なしつけの一つ。
呼び戻しとも言われるしつけなんですが、もしリードが外れて飼い主の元から離れてしまったときにこの”おいで”ができないと危険な場所に飛び出したり、逃げてしまって迷子になって見つけることが出来なかったりします。

また、お風呂やブラッシングや歯磨きなどをしたいときにおいでができるとすぐに行うことができますが、できないと捕まえるのに苦労するし、捕まえられてもその後に嫌なことをされると次も必ず逃げ回ることになってしまいます。

その場面にならないと、この”おいで”の重要さがわからないので、教えない飼い主も多くいるのですが、愛犬の安全を守るためにも重要なしつけなので行ってください。

ここまで重要な4つのしつけを紹介しましたが、次に紹介する2つのことを成犬になる前に必ず経験させていなければ後々苦労することになる重要なしつけを紹介します。

 

体を触られることに慣れさせる

愛犬のパピヨンは先端:耳の先や鼻の先、足先などを触られるのがとても苦手です。犬によっては触ろうとすると噛みついてくる犬もいるほど触られたくないところです。

しかし、歯磨きや耳掃除、足の爪切りなどを行うには必ず触らなければできません。

成犬になるとその拒否反応は大きくなって触れるようになるのにかなりのしつけ時間になってしまうので、子犬の時に触られることに慣れさせることが重要です。

パピヨンの顔やしっぽ、口の中や口のまわり、耳など体に触られることに慣れさせていきましょう。コミュニケーションの一つにもなります。

色んな環境を経験させる。(社会化)

パピヨンが人間社会で生活していくためには目にする物や音、人などといったあらゆる環境に慣れさせていかなければいけません。

これを社会化と読んでいますが、生後6ケ月までに行えることが理想です。
それ以上になると警戒心が大きくなるのでピンポン吠え(チャイムに反応して吠える)や電話が鳴ると吠えたり、手を出すと噛みついたりなどの問題行動をするようになります。

問題行動をするようになると、なかなかその原因を見極めたり、排除したりすることが難しく、しつけに多くの時間と労力をかけないと治らなかったりするので、社会化の時期を逃さないように経験させてください。

色々な音に慣らす(ピンポン・電話・車)
抱っこ散歩(首輪・リード必須)
グルーミング用具
自分以外の犬とコミュニケーション
子供に慣れさせる(子供に扱い方を教えておく)

などなど

続いてはパピヨンにとって重要なしつけの具体的な方法について紹介します。

パピヨンに必要で重要なしつけ(トイレ・アイコンタクト・ハウス・おいで)

パピヨンにとって必要な重要なしつけ4つについて詳しく紹介していきます。

トイレ

まずは、サークルとクレートを用意してください。代用できるものがあればそれを使っても良いです。
サークルの中にクレートとトイレシートを置いてしつけを開始します。

トイレのしつけを成功させる秘訣は、成功回数の割合を多く経験させることです。

飼い主が目を離したスキに失敗するケースが多いので一般的にしつけに日数がかかってしまうことが多くなってますが、しっかり管理していれば3日で覚えます。

この3日間は大変ですが、次の手順でトイレトレーニングを行ってください。

1.2時間置きにトイレ(トイレシート)に連れて行く。

2.排泄するまで待つ

3.排泄できたら → おやつをあげて遊んであげる。

4.5分待っても排泄しない場合、一旦トイレシートから離して30分後に再挑戦

これを繰り返します。

可能なら夜中も対応できるとベストで、飼い主の根気と努力が必要になって来ますが3日だけ感がりましょう。

留守番が多くなると成功した時に褒めることができないのでしつけに時間がかかってしまいます。
なので、子犬を迎えるタイミングは大人が数日間を家に居ていられる時がベストです。

「シーシー」や「ワンツー・ワンツー」といった言葉をかけてできるようになると外出した時などにもそのタイミングで排泄できるようになるので良いですね。

 

アイコンタクト

アイコンタクトは飼い主さんが名前を呼ぶと、パピヨンが何かに夢中になっていたり集中していたとしても目を合わせてくれる状態のことを指します。

アイコンタクトを教えるにはまず愛犬が自分の名前を覚えていることが大前提。そしてできた時にはしっかりと名前を呼んで誉めてあげることです。
ごほうびのおやつも用意しておきましょう。

アイコンタクトの教え方は、

1.おやつを使って誘導しながら名前を呼びます。

2.おやつを持った手をパピヨンの顔へと持っていきます。興味をひいていきましょう。

3.その手をパピヨンの顔から飼い主さん自身の顔の方へと移動させていきます。

4.ここで目が合ったら名前を呼んでおやつあげて下さい。

これを繰り返して行います。

ハウス

ハウスは、”ハウス”のコマンド(言葉)をかけるとパピヨンが自分でクレートの中に入っていく状態のことを指します。
そして、その中で2時間は落ち着いて過ごせて伏せの状態で寝てしまう状況までになるのが理想です。

コツは、ハウスの中に良いことがあると思わせること。

ハウスの教え方は、徐々に以下のステップで進めましょう。

1.まずは、サークルの中にクレートを置くだけにして慣れさせる。
期間:1~2日

2.食事をクレートの中で与える。
期間:2~3日

3.オヤツをクレートの中に投げ入れて出入りの練習
慣れたら、クレートの中に次々におやつを投げ入れて中にいれば良いことがあることを意識づける。
期間:2~3日(おやつを期待して中にとどまるようになればOK)

4.クレートで長めの時間を過ごせるようになる。
硬めのおやつやコング、おもちゃなど少し時間がかかるものを中に入れて過ごさせる。
期間:2~3日

5.クレートの扉を閉める。
扉を閉めても平気な状態になる。

 

 

おいで

呼び戻しの教え方です。
まずは、室内でできるようになってから外の人の少ないパピヨンが集中できる場所で練習します。

教え方としては、

1.リードをつけて犬が飼い主から気をそらす状況を作ります。
(犬に話しかけたり遊んだりしない)

2.おやつをグーをした手に持ち、犬から少し離れる。

3.名前+”オイデ”と呼ぶ

4.犬が近寄ってきたら、おやつをあげる。

この時に大事なことは、飼い主が一歩も動かないでパピヨンを抱き寄せることができるほど近くに来させること。
(イザというときに、捕まえられるようにしておくこと)

初めの頃は呼んでも近寄ってこないので、おやつを持った手を鼻に近づけておやつをあげるよとアピールしましょう。

もう一つ重要なことは、お風呂や爪切り、歯磨きなどのパピヨンが比較的嫌がることをするときに”オイデ”と言って呼びつけると思いますが、呼んできたときに嫌がることをすぐ行うと、”オイデ”で近寄るとと嫌なことをされると記憶されるので、そんなときは必ずおやつをあげたり褒めたりして良いことがあるということを経験させましょう。

以上が4つの必要な重要なしつけの仕方です。
参考にしてみて下さい。

続いてはルールについてお話していきます。

ルールをは初めに決める

しつけを始める前の飼い主さんの心得は、ルールは初めに決めることです。
パピヨンのしつけは家庭に迎え入れたらすぐに始めることをおすすめします。

主従関係を早めに。リーダーは飼い主さんであることを意識づけること。

パピヨンは頭の良い犬なので悪いことも覚えます。
「ダメ」なことは「ダメ」としっかりと伝えましょう。
パピヨンと一緒に生活していく中で、家庭内での良い事とダメな事、外での良い事とダメな事をきちんと確認しておきましょう。

しつけには一貫性を持ち、同じ言葉で指示をする。家族が多い場合は皆が同じ意識を持って、同じ対応を、もちろん名前も同じ呼び方で。

誉める時にはすぐに誉めましょう。
犬は記憶時間が短いので後から誉めても分かりません。
また、集中時間も10分と短いのでダラダラと長い時間のしつけは逆効果です。

しつけは繰り返しが大事、愛犬をしっかりと理解し、負担のないようにお互いが楽しく行えるようにしましょう。

最後に

パピヨンのしつけ、初心者さんへのおすすめの順番や重要なしつけなどについてお伝えしてきました。

犬と人間が一緒に生活していく為にはそれなりのルールがあり、それを守っていくとことで楽しく暮らしていくことができます。

パピヨンは賢い犬です。
愛情を持ってしっかりとしつければ良い子に育ってくれます。
ぜひ頑張ってみてください。