パピヨンのしつけの期間はどのくらいかかるのかな…?早くしつけるコツはあるのかな?
こういった疑問にお答えします。
✔本記事の内容
・1.パピヨンのしつけする期間の目安
・2.早くしつけを行うコツ
・3.パピヨンのしつけ計画
本記事では「パピヨンのしつけの期間の目安を知りたい」「早くしつけるコツがあれば知りたい」という方向けに書いています。
この記事を読むとパピヨンのしつけ期間の目安がわかり、更にはしつけのコツを知ることができます。
記事を書いている僕は、犬を飼い始めて27年ほど。
これまでに3匹の愛犬と楽しく、ストレスなく過ごしてきました。
そんな僕が、実際にパピヨンのしつけの目安やコツについて、更にはしつけ計画を紹介します。
というわけで早速見ていきましょう。
パピヨンをしつけする最適な期間の目安
パピヨン(蝶)の名前が表すように蝶が羽を開いた時のような耳を持つ小型犬のパピヨン。
好奇心旺盛で運動神経抜群の賢い犬ですが警戒心が強く、特にオスはメスよりも強い傾向があります。
また、頭が良いため覚えも速く、しっかりとしつけをすれば飼いやすい犬です。
さてそんなパピヨンのしつけをする期間の目安はどのくらいなのでしょうか?
ここでは子犬の場合についての解説していきます。
犬は、生後1ヵ月~3ヵ月頃がしつけの最も重要な時期とされ、社会化期と呼ばれています。
この期間で如何にしっかりとしつけをするかで今後の生活が大きく変わってくることになります。
具体的にどんなことをこの時期にしつけていくのかと言うと、まずはパピヨンを人間社会に慣れさせるということです。
人間とパピヨンが一緒に生活していくためには人やもの・音など、関わるもの全てに慣れていく必要があります。
私たちにとっては何気ないことでもパピヨンにとっては何もかもが初めての経験であり、知らないものばかりです。
これらに徐々に慣れていくことで人間と生活していけるようになるのです。
その他の事については、”パピヨンのしつけ計画”の所でお話していきます。
一般に、パピヨンが家庭へとやって来るのは生後2ヵ月以降と言われているのであまり期間的な余裕はないことが多いので、事前にしっかりと計画を立てて、効率良くしつけをしていくようにしましょう。
また生後4ヵ月までには基本的な”まて”・”おすわり”などは覚えさせるようにしましょう。最初は”まて”を。ご飯をあげる前の”まて”から覚えさせるといいですね。
そして特に覚えておきたいことは、生後3ケ月以降になってくると、恐怖心が強くなるということです。
なのでそれまでに様々な不安を取り除いてあげること、安心できる場所を教えてあげることが必須となってきます。
特に警戒心の強いパピヨンなのでできるだけ最適な期間の間に社会化をしましょう。
①生後1ヵ月~3ヵ月頃が重要な期間(社会化期)
②社会化:パピヨンを人間社会に慣れさせる
③パピヨンは生後2ヵ月以降で家庭に来ることが多く、社会化期は残り1ケ月
→購入する時にどのように過ごしてきたかを聞くようにしましょう。
④生後3ケ月以降になってくると、恐怖心が強くなる。
ここまでは一般的に良く説明されているしつけの最適な期間について解説してきましたが、実際にはこんな短い期間でしつけができる方はごく稀で、特にしつけの初心者さんであればあっという間に生後3ケ月なんて過ぎてしまいます。
生後3ケ月以内に社会化経験をさせてあげられなかったからと言ってあきらめないでください!!
しつけは普通に1年ぐらいかかります!!
プロではないので、短期間でしつけができる訳がないです。
しつけ方法がわからなかったり、なかなか時間が取れなかったり、単純なことの繰り返しなので疲れてしまったりで、人それぞれのペースで進めていきましょう。
ただ覚えておいて欲しいのは、早めのしつけがパピヨンとのより幸せな暮らしを実現してくれるということです。
飼い主が責任もってしつけをする必要があること。
パピヨンは頭がいいですが、個体の違いや環境によって様々な問題行動をしてしまいます。
問題行動にもガマンできることとガマンできないことが出てくるので、気になってしまうことや周りに迷惑になってしまう問題行動はしつけによって改善しないといけません。
その度にあなたが最適な解決策を学んでしつけをしていくことになるので、覚悟してパピヨンの購入は考えましょう。
もちろん、できるかできないかわからないけどパピヨンを飼ってみたいという方も多いので、しつけ本やyoutube動画、しつけ教材などで知識の習得に努めましょう。
しつけはよく「まて」「おすわり」「おて」のように普通にできて欲しいことができたら嬉しいでしょう。
しかし、一発で覚えてくれる犬はいないので気長に教えていくことになります。
そこで少しでも早くしつけができるコツを教えておきましょう。
早くしつけを行う3つのコツ
パピヨンのしつけを行うに当たって、早くしつけるコツを伝授します。
◇飼い主との関係をハッキリさせる
パピヨンは賢く、覚えることも速く、学習能力が高い犬です。
特に社会化期と呼ばれる時期はしつけには非常に適した時期ですが、賢いがゆえに悪いことも覚えてしまいます。
なので最初が肝心。
ここ最重要なので、しっかりと理解してください。
「飼い主との関係をハッキリさせる」をかみ砕いて表現すると、犬が生活する環境で誰が一番偉いのか(ここではリーダーと呼びましょう)をはっきりとさせるということです。
と言ってもそれが重要だと理解できないはずなので、犬社会について説明します。
犬は集団生活をする動物です。(この習性はオオカミから引き継がれていると言われてます)
その集団には必ずリーダーがいて他の犬はリーダーに従うという習性があります。
まずはこのリーダーが必ず必要であるということを覚えてください。
そこで、もしリーダーがいなければ犬は自分自身でリーダーになるという選択を取るということ。
多くの犬を飼っている家庭では、この犬自身がリーダーになっていることが大半を占めてます。
もう一つ覚えておいて欲しい大事なことがあって、それが犬はリーダーになりたくてなっているのではないということです。
リーダーは責任重大で集団を守るために大変な役割を担うことになります。
危険なことが起これば真っ先に先頭にたって守らなければいけなかったり、集団の中で規律を守らない犬がいれば守らせる行動をとったりしなければいけなかったり、とても大変な役割をしなければいけません。
なので、できればリーダーにならずに美味しいものを食べて、遊んで、寝て過ごしたいのですが、もし飼い主がリーダーの役目をしていなかったりすると犬自身がリーダーにならないといけなくなるということです。
リーダーが必ず必要なので、いなければ自分でリーダーになります。
そこで、犬自身がリーダーになるとどうなるのかを知っておく必要があります。
それは、自分がリーダーなので飼い主の言うことは聞かなくなるということです。
多くの家庭はこのパターンになっています。
逆に飼い主がリーダーになっているとリーダーの言うことは絶対なので、耳を傾けるし、リーダーの行動に注目する習性があるので、しつけもしやすくなり、興奮状態でもリーダー(飼い主)の声を聞き従ってくれるということになります。
ついつい可愛くて甘やかしてしまいがちになり、リーダーとしての認識をしてもらえずにパピヨン自身がリーダーになってしまうので、初めの段階で可愛がりながらもしっかりとした言動で飼い主がリーダーであることをしっかりと覚えさせましょう。
①犬は必ずリーダーが必要で、いなければ自分がリーダーになる。
②犬がリーダーになると飼い主の言うことを聞かなくなる。
②飼い主がリーダーになれば耳や目を傾ける。
◇パピヨンの性格や愛犬を理解する
まずはパピヨンの性格や特徴を知っておくことと、愛犬をよく理解することが大切です。
活動的で人懐っこくもあるパピヨンですが、警戒心が強いことなどを念頭において、スキンシップを取りながら愛犬を観察していきましょう。
どんなことが好きなのか?苦手とするものや事は何なのか?など。
そうすればしつけにおいて、できた時にはごほうびとして好きなことをしてあげられるし、苦手な事に焦点を当てて、克服できるようにしてあげられるようになります。
こういったことがお互いの負担をなくし、早くしつけを行うコツへと繋がっていくことになるのです。
例えばごほうびと聞くと食べ物を想像する方もいるでしょう。ですが飼い主との触れ合いを好むパピヨンは一緒に遊んでもらうことも好きです。
なので、お気に入りのおもちゃや好きな遊びをごほうびにするのも一つの方法でもあります。
「〇〇をすれば、ごほうびがもらえる、遊んでもらえる!」とパピヨンは思って行動をするようになるのです。
性格や特徴を上手く活用することがしつけを行う上での近道となります。
◇問題行動については原因を把握する
問題行動として無駄吠えや甘噛みがあります。
まずは、なぜ吠えるのか?なぜ噛むのか?の原因を把握しなければいけません。
警戒心の強いパピヨンなので音などで吠える可能性も出てきます。
例えば家のチャイムに反応している場合は、静かに声をかけ大丈夫であることを伝えていきます。
大きい声で伝えていくのは逆効果です。
更には鳴らしたりしながら徐々に慣れさせ、できた時にはごほうびをあげるようにしましょう。繰り返し伝えていくことが大切です。
見えるものからの吠えであれば見えにくいように窓にカーテンをつけたりなどの工夫を。
遊んでほしい、ご飯がほしいといった要求吠えでは無視をすることです。
そして、飼い主さんの反応を見ながらの遊びの中での甘噛み。こちらも無視をしましょう。
活動的なパピヨンなのでしっかりと遊んで、活動すれば満たされます。
愛犬をよく理解して信頼関係を築くことが早くしつけをするコツへと繋がります。
※成犬のしつけにおいて悩みが出た場合は専門家への相談も検討してみましょう。成犬は子犬に比べてしつけをすることは難しく時間もかかります。
どうしてもなかなか解決されない場合は迷わずに相談してみましょう。
パピヨンのしつけ計画
先程のしつけのコツを踏まえた上でのパピヨンのしつけ計画について話していきましょう。
◎人間社会に慣れさせる
これから飼い主との新しい生活が始まるパピヨン。触れ合う人々、物、音に慣れさせていきましょう。
家の中、外(散歩コース)、人々など確認し、どういったことから慣れさせていかないといけないのか?ポイントとなる所は何処なのか?などチェックしておきましょう。
家族が多い場合は事前の話し合いの時間を設けて共通の意識を持つことが大切です。
◎トイレ・ハウス(クレート)
排泄の場所は一ヶ所に決めて(トイレシーツを用意)。
ゲージだけでなくクレートも用意してパピヨンが安心して休める場所を用意してあげましょう。
◎体に触れられることに慣れさせる
顔や耳、しっぽ、口まわりや口の中に触れることに慣れさせます。
これは日々の健康チェックにおいても必要なことです。
ブラッシングなどのお手入れであったり、動物病院へ行った際にも抵抗することなく対応できるようにする為にも慣れさせておきましょう。パピヨンは毛が長いのでブラッシングは必須です。
週に2~3回は行うようにしましょう。
活動をしたりなど疲れさせてからブラッシングを行うと抵抗なくすることができます。
◎散歩
活動的なパピヨンにとって楽しい散歩。
子犬であれば15分、1日2回を目安に行いましょう。
ですが散歩にも様々な事に慣れていく必要があります。
まずは飼い主さんの歩調に合わせて歩けることが望ましいです。
引っ張り防止用のハーネスがありますのでそれを利用するといいですね。
上手く活用していきましょう。
上手く歩けたらしっかりとその場で誉め、おやつをあげるように。
最後に
パピヨンのしつけの期間の目安や早くしつけを行うコツについて伝えてきました。
パピヨンのしつけ計画は立てれそうでしょうか?
特に家族が多い場合は皆で話し合う時間を取り、共通の意識を持つようにしましょう。
愛犬の特徴や性格をしっかりと把握した上でしつけをスタートさせてみて下さいね。